メディオスター(この記事では、短く『メディオ』と呼びますね)でヒゲ脱毛をしていて、こんな不安を感じたこと、ありませんか。
でも、調べれば調べるほど「ヤグに変えろ」「いや続けろ」と正反対のことが書いてある。
けっきょく、“今の自分は効いてないのか、まだ途中なのか”——そこが、自分では分からないままなんですよね。
私はメディオもヤグ(ジェントル)も受けて、これまで20回以上通いました。
論文もひととおり調べました。
この記事を読むと、「いまのメディオを続けるべきか、ヤグなどに乗り換えるべきか」を決めるための、見分け方と判断材料が分かります。
具体的には、こんな順番で見ていきます。
読み終えるころには、一人で抱えていた「効いてないかも」の不安が、“次に何をすればいいか”というハッキリした行動に変わっているはずです。
そして、先に結論だけ。
「効いてる気がしない」のは、“まだ途中”のことが多いんです。
焦って乗り換える前に、自分で確かめられる”ものさし”を、いっしょに見つけていきましょう。
メディオスターは、国が認めた医療機器

まず、いちばん不安なところに先に答えますね。
メディオは、国の「医療承認機器」です。
「医療承認機器」って、初めて聞く人もいるかもしれません。
簡単に言うと——
国が「むだ毛を長い期間へらす効果(=長期減毛のこと)」と安全性を審査して、認めた機械のことです。
脱毛の機械なら何でも承認されるわけではなくて、チェックを通ったものだけが承認されます。
なので、メディオは「効かない機械」ではありません。
脱毛にちゃんと使われている、れっきとした医療機器です。
ただ、ひとつだけ勘違いしやすいところがあります。
「承認された=必ず効く」と国が保証したわけではない、ということ。
逆に、承認されていない機種が「ダメ」というわけでもなくて、今も普通に使われています。
このあたりは医療承認機器ってなに?でくわしく書いているので、気になる人はのぞいてみてください。
ここでは「メディオは、国が認めたちゃんとした機械」とだけ覚えてもらえれば大丈夫です。
「効いてる気がしない」の正体

国が認めた、ちゃんとした機械。
ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。先に言っておくと——
「実感がない=効いてない」とは限りません。
実感がわかない理由は、大きく2つあります。
順番に見ていきますね。
脱毛の毛は、当てた日じゃなく”あとから”抜ける
まず知ってほしいのは、脱毛の毛はレーザーを当てたその日に抜けるわけじゃない、ということ。
数日から数週間かけて、あとからじわじわ抜けていく人が多いです。
※抜けるまでの日数には、はっきりした決まりがありません。かなり個人差があります。
イメージは、雑草に除草剤をまいたときみたいな感じ。
薬をまいても、その日にすぐ枯れるわけじゃなくて、数日かけてじわじわ弱っていって、あとから枯れますよね。
脱毛の毛も、あれと似ています。
当てたその日じゃなく、あとからゆっくり抜けていくんです。
だから「まだ抜けない=効いてない」とは、言い切れないんです。
抜けの見え方は、毛の太さや肌や機械によっても変わります。
ちなみに、脱毛の光の当て方には、大きく2つのタイプがあります。
そして、この蓄熱式は「抜けるのが遅い」ともよく言われます。
でも正直に言うと、それをはっきり示した研究は、調べても見当たりませんでした。
お医者さんの説明でもよく出てくる話なんですが、根拠になる論文は見つからないんです。
実際の声も、両方あります。
「メディオスターPro(蓄熱式)…効果は感じているのですが(八回目)」 — Yahoo!知恵袋(q12238017122)
「髭脱毛が終わって一週間…照射した部分の髭が軽く引っ張っても抜けない…日が経てば抜けるもんなんですかね」 — Yahoo!知恵袋(q14293098594)
蓄熱式でも「効果を感じている」という人もいれば、「1週間じゃ抜けない」という人もいる。
つまり、抜け方は人それぞれなんです。
すぐ抜けないからといって、焦らなくて大丈夫です。
「痛くない=効いてない」でもない
これも、よくある心配です。
でも、痛みと効き目は、そのまま結びつくものではありません。
まず、痛みへの配慮は、今どきどの機械にもあります。
さっきの熱破壊式(強い光を一発で当てるタイプ)のジェントルにも、冷却ガスがついています。
メディオだけが特別に、痛みへの配慮をしているわけではないんです。
メディオが「痛くない」と言われるのは、機械そのものというより「蓄熱式という当て方」の性質です。
弱い光を、じわじわ重ねて当てていくやり方なので、チクッとくる強い痛みが出にくい。
痛みを比べた研究でも、平均すると蓄熱式のほうが痛みは軽い、という結果でした。
※これは女性の脚やわきで、当て方(蓄熱式か単発か)のちがいを調べたデータです。ヒゲでは個人差がありますし、「無痛」という意味でもありません(出典:PubMed 24752608)。
私も実際にメディオを受けたとき、最初は「パチッ」と軽くて「これなら痛くないかも」と思いました。
でも同じ場所に何度も重ねて当てるうちに、じんわり熱がたまってきて、「あ、ちゃんと熱は入ってるんだな」と感じました。
ここが大事なところです。
脱毛で効くかどうかは、毛の根っこに十分な熱が届くかで決まります。
痛みは、その”おまけ”のようなもの。
だから「痛いから効く」も「痛くないから効かない」も、どちらも正しくありません。
痛みの感じ方は、人や部位によっても大きく変わります。
安心してほしいのは、蓄熱式でも減毛は期待できるということ。
さっきの研究でも、減り方は熱破壊式と同じくらいでした。
※これも女性の体で調べたデータです(出典:PubMed 24752608)。
——これは、あとでまとめて考えますね。
一人で”効いてない”と決めないで
抜け方にしても痛みにしても、自分ひとりで「効いてない」と判断してしまうのが、いちばんもったいないです。
やめる前・機械を変える前に、一度クリニックに相談してみてください。
次の施術のときでもいいし、気になったら、その前に聞いてみてもいい。
そのとき、これまでの記録(回数・間隔・出力・モード)と、before・afterの写真を一緒に見てもらえると、話が早いです。
お医者さんは「効いてます」と言い当てる魔法使いではありません。
でも、あなたの状態を見て、“ここは調整できる”という所と、これからの見通しを一緒に見てくれる人です。
何回で効く? まだ途中かもしれません

そう思いますよね。
実は「効いてる気がしない」のいちばんの原因は、これかもしれません。
まだ途中なだけ、というパターンです。
見るのは、この3つ。
順番に見ていきますね。
回数:まだ途中かもしれない
1つ目の理由は、シンプルです。
まだ回数が足りていない——つまり「途中」なだけ、かもしれません。
と思いますよね。
でも、脱毛はそもそも、数回でパッと終わるものではないんです。
カウンセリングで、毛周期(=毛の生え変わり)みたいな、少し難しい説明を受けたかもしれません。
かんたんに言うと、毛は生え変わるので、一回のレーザーでは「今、生えている毛」にしか効きません。
つまり、一回で全部の毛には効かない。
生えてくるのを待って、また当てる。
これをくり返すから、回数がかかるんです。
——ここは、はっきりとは言い切れません。
効き方の個人差が、とても大きいからです。
クリニックや他のサイトで「◯回でこれくらい」という目安を見たことがあるかもしれません。
でも、どれも”目安”であって、約束された数字ではないんです。
それと、もうひとつ。ヒゲが濃い人ほど、回数はかかりやすいと言われます。
太い毛は、毛根が深いところにある傾向があるからです。
※これも「絶対」ではなく、そう言われている、というくらいの話です。
と心配する人もいます。
でも、方式で回数が変わるとはっきり示した研究は、見当たりませんでした。
どっちの方式が早い・遅いとは、言い切れないんです。
私自身の話もします。
さっきメディオを受けたと言いましたが、最初に受けたのは、ジェントルマックスプロという別の機種でした。
最初の1〜2回は、まったく効果を感じませんでした。
でも3〜4回目くらいから「あれ、減ってきた?」と実感が出てきました。
これまで合計で20回以上通ったいまは、ほとんど気にならなくなりました。
(これは私の場合で、回数には個人差があります)
ポイントは、機種を変えたから効いたのではなく、回数を重ねたら効いてきたということです。
だから、効いてる気がしないのは、あなたのせいでも、機械のせいと決めつけなくても大丈夫。
まだ回数が足りていないだけ、という可能性を、頭のすみに置いておいてください。
間隔:毛の生え変わりに合っているか
2つ目は、通う間隔です。
と思うかもしれません。
でも、急いで詰めて通っても、あまり意味がないんです。
さっきの毛の生え変わりを思い出してください。
一回当てたあと、次の毛が生えて”表に出てくる”まで、少し時間がかかります。
早く行っても、まだ当てる相手(次の毛)が出そろっていないんです。
どのくらいあければいいのか。私も気になって調べました。
顔のレーザー脱毛の論文では、最低4〜6週が目安とされています(出典:PMC9239120)。
毛の生え変わりのリズムに合わせるためです。
もちろん目安なので「絶対この日」ではありません。
私の場合は、だいたい1ヶ月以上あけて通っていました。
実際は、たいていのクリニックが「前回からこの日以降でご予約を」と案内してくれます(ここは院によります)。
間隔は基本おまかせでOK。
自分で細かく管理しなくて大丈夫です。
ゴール:目指す場所が、高すぎないか
3つ目は、ゴールです。
と思いますよね。
でも、医療レーザー脱毛は、毛を「減らす」もの。
完全にゼロにすることを、約束する治療ではありません。
ツルツルと感じるまでには、時間もかかります。
なので、いきなり「ツルツル」を基準にすると、最初の数回で「全然減ってない」と感じやすいんです。
でも、ここが大事なところ。
“ツルツル=100点”を基準にすると、80点まで減っていても「効いてない」に見えてしまうんです。
テストと同じかもしれません。
最初から100点を狙うときついけど、「まず平均点」「次は80点」と段階で見ると、進んでいるのが分かる。
脱毛のゴールも、同じように段階で持つとラクです。
いまでも、たまに生えてくる毛はあります。
でも、それでいいんです。
だから「効いてる気がしない」と思ったら、機械を疑う前に、一度だけ考えてみてください。
そのうえで、目安を1つ
4〜5回通っても、まったく実感がない状態が続くとします。
そのときは、出力や機種を一度、施術先の医師に相談してみてください。
「ヤグに変えるべき?」と思ったら

ネットを見ると「ヒゲにはヤグがいい」ってよく出てくる。
ここも、すごく多い迷いです。
順番に、いっしょに整理してみましょう。
そもそも「ヤグ」って何? なんで良いって言われるの?
ヤグ(Nd:YAG)は、レーザーの一種です。
波長が長くて、肌の色の影響を受けにくく、深いところまで届く。
そのため「ヒゲに向いている」と紹介されることが多いレーザーです。
当て方は、強い光を一発で当てる「熱破壊式」が多いです。
ここで「波長(はちょう)」という言葉が出てきますが、覚えなくて大丈夫。
光がどこまで深く届くか、とだけ思ってください。
ざっくり、浅いほうから順に——

こう並ぶと、
と思いますよね。
でも、そうじゃないんです。
ゲームの武器と同じかもしれません。
剣が強いか、弓矢が強いか——それは相手(敵)によりますよね。
近くの敵には剣、遠くの敵には弓矢。
レーザーの波長も、「どれが上とか下とか」じゃなくて、得意な深さがちがうだけなんです。
「ヒゲは深くて太いことが多いから、深く届くヤグがいい」と言われるのも、この流れです。
ただ、正確に言うと、ヒゲが他の毛より深いとはっきり示した研究は見当たりません。
イメージとして、そう言われている、というくらいです。
そして「実際、最終的にヤグのほうがヒゲに効く」かどうかも、どっちが上か示した研究はありません。
理屈はもっともらしいけれど、優劣が証明されているわけではないんです。
実際の声も、両方あります。
ある人は、メディオを17回受けたあと、ヤグに5回変えたそうです。
「明らかにヤグレーザーの方が一回の照射でヒゲの減りが多いような気がしました」 — Yahoo!知恵袋(q14256668119)
「ヤグのほうが減りが多い気がした」と。
……ただ、同じ人が、こうも言っています。
「まだ口角のところなどに数本生えてきます」 — Yahoo!知恵袋(q10247678105)
ヤグに変えても、完全にゼロにはならなかった。
つまり「ヤグに変えれば全部解決」でもないんです。
ちなみに、痛みの好みの話も少しだけ。
私自身は、熱破壊式のジェントルの”一瞬でパチッと終わる痛み”のほうが、むしろ好きでした。
でも、これは痛みの好みであって、「だから効く」という意味ではありません。
じわじわ来るのが楽な人もいれば、一瞬で終わるほうが好きな人もいる。
ここも、人それぞれです。
乗り換えるしかないの?
と、不安になるかもしれません。
でも、じつは乗り換えなくても、同じメディオで単発(ショット式)という強めの当て方に切り替えられる機種もあります。
※このショット式は、クリニックで”熱破壊式”と呼ばれることもある当て方です。
ただし——今あなたが通っている機械でそれができるか、自分に向くかは、機種と設定しだいです。
ここは自分では分からないので、医師に相談してみてください。
「変えれば必ず効く」という話ではなく、あくまで「そういう選択肢もある」くらいに思ってもらえたらと思います。
変えるかどうかより、“対応”を見てほしい
最後に、どうしても伝えたいことを。
実のところ、いまの機械が自分に合っているか・合っていないかは、正確には一発では分かりません。
医師でも、そこは断定できないんです。
だから「失敗した」とも「大丈夫」とも、誰も言い切れない。
じゃあ、どうすればいいのか。
私がおすすめしたい”ものさし”は、相談してみて、その”対応”を見ることです。
不安に向き合ってくれるか。
記録や写真を一緒に見て、見通しを説明してくれるか。
向き合ってくれるなら、続ける材料になります。
逆に、そっけなく流されるようなら、別の所を考えてみてもいいかもしれません。
どこかの院がダメ、という話ではありません。
あなた自身の判断材料として、です。
つまり——
「効いてるかどうかを判定してもらう」んじゃなくて、「一緒に考えてくれる相手かどうかを確かめる」。
これが、私の思う、いちばん確かな見分け方です。
そして、これからクリニックを選ぶ人には——これは私の考えですが、複数の波長・方式が選べる所を候補にするといいと思います。
合わなかったときに、切り替えられる可能性を残せるからです。
それでも「本当に機種のせいなのかな」と不安が残るなら、白髪や出力など”機種以外の原因”も含めて、ヒゲ脱毛10回で効果なし?原因の見分け方で整理しています。
まとめ:効いてる気がしないのは、“まだ途中”のことが多い

長くなったので、大事なところだけ振り返りますね。
そして、何より大事なこと。
効いてるかどうかを、一人で判定しようとしないことです。
でも、足りなかっただけでした。
だから、次の一歩は1つだけ。
一度、クリニックで「今のペース、順調ですか?」と聞いてみる。
次の施術のときでも、その前でもかまいません。
焦って乗り換える前に、まずはそれだけ。
そのとき、向き合って、記録や写真を一緒に見て、これからを説明してくれるか——その”対応”を見てください。
それが、あなたが自分で持てる、いちばん確かなものさしです。
一人で抱え込まないで、大丈夫。
ここから先は、あなたと医師で、いっしょに決めていくところです。
もっと知りたい人へ
ヒゲ脱毛が何回くらいで変化を感じるのか、その目安はヒゲ脱毛は何回で終わる?で整理しています。
参考にした主な出典
メディオスターが国の承認を受けた医療機器であること 当て方(蓄熱式・熱破壊式)による痛みと減毛のちがい(女性の脚・わきでの比較)- Koo B. et al. (2014). Lasers in Surgery and Medicine, 46(4), 270–274.(PubMed 24752608)
- Goel A. et al. (2022). The Journal of Clinical and Aesthetic Dermatology.(PMC9239120)
(研究データは女性の体で調べられたものを含みます。ヒゲでの効き方には個人差があります。)





